第8回国際医療福祉大学学会学術大会が開催されました
8月26日、東京赤坂キャンパスで「医療福祉の未来への展望」をテーマに、第8回国際医療福祉大学学会学術大会(大会長:三浦総一郎大学院長)を開催しました。学会学術大会はこれまで大田原キャンパスにて開催されていましたが、今回は本年4月に開設された東京赤坂キャンパスを会場とし、約370名が参加しました。
三浦大会会長の挨拶に続いて、日本IBMの研究開発東京ソフトウェア&システム開発研究所の藤江義啓ワトソンヘルス開発部長が特別講演Ⅰとして、「AI技術の医療福祉分野への応用」について講演、特別講演Ⅱとして中村秀一副大学院長が「医療福祉の未来への展望―政策面より」について、特別講演Ⅲとして松谷美和子成田看護学部長が「医療福祉の未来への展望―看護教育面より」について、それぞれこれまでの体験を踏まえ、スピーチをされました。
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学術大会の様子 -
藤江義啓ワトソンヘルス開発部長 -
中村秀一副大学院長 -
松谷美和子成田看護学部長
演題登録のあった研究者から選抜された以下の6名による口述発表を行いました。
- 「失語症者のevent理解-文の理解・産生を支える認知機能の検討―」
大石斐子(国際医療福祉大学成田保健医療学部言語聴覚学科) - 「地域在住高齢者における加齢に伴う認知機能の変化について」
田代大祐(国際医療福祉大学福岡保健医療学部作業療法学科) - 「高齢者における活動性低下を予測するバイオマーカーの探索と同定」
沢谷洋平(介護老人保健施設マロニエ苑通所リハビリテーション) - 「アルツハイマー型認知症の超早期診断のためのアミロイドPETの新しい定量評価法の評価」
三輪建太(国際医療福祉大学保健医療学部放射線・情報科学科) - 「栃木県北地域における中耳炎発症と感染症流行との関連性に関する研究」
鈴木雅史(国際医療福祉大学薬学部薬学科) - 「血糖管理困難症例に対するフラッシュグルコースモニタリングシステム (FGM)・フリースタイルリブレを用いた糖尿病治療の有用性の検討」
山田佳彦(国際医療福祉大学熱海病院内分泌代謝内科)
学術大会優秀演題表彰式をはさみ、学内研究費のうち「プロジェクト研究費」を獲得した研究テーマの中から選抜された4件について招請講演が行われました。
招請講演は以下の通り。
- 「大田原地区在住高齢者に対する脳画像を使用した大規模介入研究に関する予備調査」
細貝良行(国際医療福祉大学保健医療学部放射線・情報科学科教授) - 「後天的多重障害者(全盲・四肢麻痺)に対する意思疎通ツール『レッツ・チャット』の使用獲得のための多職種連携支援」
葛山加也子(国際医療福祉大学福岡看護学部講師) - 「特発性黄斑円孔の疾患感受性遺伝子の同定」
森圭介(国際医療福祉大学医学部眼科学教授) - 「ADHD診断・治療 脳機能検査を用いたイノベーション研究成果の報告」
門田行史(国際医療福祉大学病院教授)
学内研究費受給者の成果発表も兼ねたポスターセッションには278題の演題が集まり、各キャンパスから参加した教員による多職種間の活発な討論が展開されました。
当日は大学院卒業生のホームカミングデーも併せて開催されました。閉会式後、卒業生も交えて懇親会も開かれ、医療福祉に携わる多職種の専門家が一堂に会して日ごろの研究成果を発表し議論を行うことができた大会となりました。